2008年11月24日月曜日

お蕎麦の販売促進絵本

お蕎麦は蕎麦掻(蕎麦粉を掻き混ぜたもの)から
蕎麦切(蕎麦掻を細く切ったもの)に変化することで
江戸の代表的な食べ物として普及することになりました。
しかし新業態の屋台の夜蕎麦や旧来の饂飩(うどん)も負けておらず・・・

版元:鱗形屋孫兵衛(日本橋大伝馬町)
画像を叩いて大きくしてご覧下さい・・・

蕎麦には多くの効能がある・・・
蕎麦には薬味(陳皮,唐辛子,鰹節,大根)が欠かせない・・・


「蕎麦」と「薬味四天王」
(陳皮/唐辛子/鰹節/大根)勢ぞろい・・・


陳皮(蜜柑の皮を干したもの)に襲い掛かり
空高く連れ去ろうとする夜蕎麦童子(饂飩(うどん)童子の手下)・・・


8枚省略しますが・・・
最後には「蕎麦+薬味四天王」が
「饂飩(うどん)童子+夜蕎麦童子」を従えます・・・

最後の頁は・・・
江戸のお薦め蕎麦屋さんの紹介・・・

2008年11月20日木曜日

踊独稽古

江戸の音楽芸能産業集積、
日本橋人形町発の絵本『踊 独稽古』から・・・

この絵本を購入すれば、
人形町のお座敷や劇場で歌い踊られている
流行の歌や踊りが丸ごと独習可能・・・というコンセプト・・・

□落語にもなっている音楽劇の名優
中村仲蔵振付「積恋雪関戸(つもるこい ゆきのせきのと)」の
「生野暮薄鈍(きやぼうすどん)」から・・・
(「木矢棒 臼どヲん 錠無し手無しの・・・」)


□「悪玉踊り」から・・・


□序文も書いている七代目市川団十郎「冷水売り」から・・・

2008年11月18日火曜日

たまやたまや

ドル箱である役者絵が禁止されても・・・
幾つかの手、動物の絵・・・

歌川国芳「金魚づくし」シリーズから「たまやたまや」
(版元(企画・制作・販売)
 :村田屋次郎兵衛:日本橋の 通油町,横山一丁目,田所町新町
  →日本橋対岸の 深川佐賀町)


cf.しゃぼん玉売
:人形町駅上、堺町「中村勘三郎座」の音楽劇の楽譜/台本から・・・

cf.名所江戸百景 両国花火
:花火の「たまや」は両国広小路(今日の東日本橋)のお店・・・

猫飼好五十三疋

人形町駅上を終の住処とした歌川国芳(1798-1861)・・・
三枚セットの「猫飼好五十三疋」
(版元:堀江町 伊場仙:今日の日本橋小舟町 伊場仙)から一枚目。

読みにくい文字に振り仮名を振っておきました・・・
(↓画像を叩くと大きくなります)

「東海道五十三次」をもじって
猫飼好五十三疋「みょうかいこう五十三びき」・・・

猫が宿場名を動作で表現しているのですが・・・
名前の多くが猫用語に置き換わっています・・・

例えば「日本橋」は・・・
鰹節を二本取り出して「二本ダシ」・・・